いつも利用してくれる顧客の誕生日をお祝いしたい――。そう考えるマーチャントも少なくはないはず。すでに運用しているポイント機能を活用して、Shopifyのストアで特別な企画はできるのでしょうか。
今回は「誕生月にお祝いポイントを付与できる?」について解説します。
お祝いポイントで顧客との関係性を向上
ECは実店舗と違い、接客時に顧客の顔を見ることができません。だからこそ、関係性を築くにはコミュニケーションの工夫と頻度が重要となります。その切り口のひとつとして挙げられるのが、「ストアからの誕生日プレゼント」です。
年に一度「お誕生日おめでとうございます!」とアプローチすることで、足が遠のいていた顧客にストアへの再訪問を促すことが期待できます。また「誕生日には特別な買い物をしたい」など「自分へのプレゼント」を考える顧客に対しては、購入を一押しするアシストに。誕生日をきっかけにしたコミュニケーションは、顧客のショッピング体験に特別感をプラスできるのです。
ストアからのお祝いは期間限定のクーポン発行でも実現できますが、「お祝いポイント付与」であれば、誕生月が過ぎたあとも継続的にストアを利用してもらえる可能性が高いです。中長期的な顧客との関係性構築を考えるならば、ポイント機能を軸にした施策の検討をお勧めします。
「誕生月にポイント付与」を実現するには?
まず前提として、Shopifyには会員登録時に誕生日を入力させる仕組みがデフォルトで備わっていません。また、ストアにポイント機能を実装するにはアプリの導入が必須です。「誕生月にポイントを付与する」設定を行うには、以下の手順が必要となります。
【「顧客の誕生月にポイントを付与する」の設定手順】
①会員登録をカスタマイズして誕生日を取得しマーケティング利用を可能にする
②ポイントアプリを導入して「顧客の誕生月にポイントを付与」を設定
①会員登録をカスタマイズして誕生日を取得しマーケティング利用を可能にする
会員登録時に補足情報を取得できる「Customer note」を設定することで、顧客の誕生日を収集できるようにします。この誕生日のデータは顧客メモに登録されますが、そのままではアプリなどで利用できないため、情報を拡張させる「メタフィールド」への転記が必要です。
詳しくはこちらの記事を参照ください。↓
『カスタマイズした会員登録画面で誕生日を取得し、Shopify Flowを使ってメタフィールドに格納する方法』
②ポイントアプリを導入して「顧客の誕生月にポイントを付与」を設定
アプリによっては、誕生日をはじめとした細かな設定ができるものがあるので、誕生日の情報さえ取得すれば「顧客の誕生日にポイントを付与」が実現可能です。
さらに一歩進んで、「付与したお祝いポイントをLINEでお知らせしたい」場合は、他アプリとの連携が必要です。アプリ間の連携や、商品購入時以外のポイント付与を自動化するには、Shopify Flowを活用します。
Shopify Flowは、ストア運営の業務を自動化する機能のこと。「ストア上で○○すると自動で△△する」といったワークフローを、ノーコードで作成できるのが主な仕組みです。100種類以上あるテンプレートから簡単にワークフローを設定できるほか、ストアに合わせたオリジナルのワークフローの作成が可能。対応しているアプリ間であれば、連携も実現します。
【ポイントアプリ×Shopify Flow活用例】
会員の誕生日を取得して、その月に誕生日が含まれる場合は500ポイント付与し、LINEで通知。
(使用アプリ……どこポイ/CRM PLUS on LINE)
Shopifyはカスタマイズ性が高いのが魅力の一つ。デフォルトの機能にはない仕様も、アプリの導入や連携などで叶えることができます。顧客とのコミュニケーション強化につながる「お誕生日のお祝いポイント」、試してみてはいかがでしょうか。
応用で広がるコミュニケーション
ここまで誕生日合わせのポイント付与についてお話してきました。ポイントアプリは、応用次第で顧客とのコミュニケーションの幅を広げることが可能です。鍵となるのは、実現したい施策に合わせたアプリの選択。誕生日ポイントの設定ができるもの、Shopify Flowに対応しているものなど、ストア運営に合うアプリを導入すると良いでしょう。
設定に不安がある場合は、アプリのサポートを頼ってみるのも一つの手です。プロの知恵を借りれば、気付かなかった新しいアプローチと出会える可能性も。せっかく導入したポイントアプリ、隅から隅まで活用して、ストアのコミュニケーションを増やしてみてください。
Shopify Flowに対応!ポイント周りの動作を自動化したいなら……「どこポイ」
「どこポイ」は日本の商習慣に合わせ、1円単位でのポイント付与・利用設定ができるほか、ユーザー単位でのポイント付与率変更で会員ランク制度も導入しやすいShopifyアプリ。Shopify Flowを利用したポイント付与・利用の自動化、連携など、ストア独自のポイントプログラムを設定することもできます。さらにShopify POSに対応しているほか、他のPOSシステム連携アプリの追加導入で、実店舗とECとでポイントの共有が可能。そのほか、日本人のスタッフが日本語で、ストアの目的に合ったポイント活用方法や設定方法を手厚くサポートしています。「日本語で理解しやすい説明を受けてみたい」なら、一度「どこポイ」を試してみてはいかがでしょうか。