商品ごとに還元率を変えて、柔軟なポイント運用を実現!

商品ごとに還元率を変えて、柔軟なポイント運用を実現!

オンラインストアにおいてポイント機能は、顧客との中長期的な関係性構築に効果が期待できる機能の一つです。基本的な仕組みは、購入金額のうち数%がポイントとして顧客に還元される、というもの。これを、商品別に還元率を変更できたらどうなるでしょうか?

 

今回は「商品ごとにポイント還元率を変える運用」についてお話します。

 

商品ごとにポイント還元率を変更すると何ができる?

 

ストアにおけるポイント機能とは、購入額に応じて「ポイント」という「お得感」を顧客に還元する仕組み。スタンダードな運用は購入時の小計に対して一律付与する方法ですが、より柔軟に設計することで、ストアや顧客のショッピングの価値向上をはかることができます。

 

「小計に応じたポイント還元」に+アルファできる施策としてあげられるのが、商品ごとに還元率を個別設定する方法です。

 

商品別に還元率を設定すると、以下の施策が実現できます。

⒜仕入れ値の高低に合わせた還元率変更
原価が高い商品は還元率を下げるなど、ストアに無理のないポイント運用を実現します。

⒝特定商品のみ還元率をアップするキャンペーン展開
注目して欲しい新商品や、特別に売り出したい商品にフォーカスを集められます。

 

ⓐの場合は常時商品ごとに還元率が異なる状態で、ⓑはキャンペーン等の期間限定の設定が前提となります。ポイント還元率をカスタマイズすることで、ストアは無理のない施策展開が期待できるほか、マーケティング施策自体の選択の幅も広がってくるはずです。

  

商品ごとの還元率変更:実現編

商品ごとの還元率変更の設定を始める前に、まずは導入済みのアプリがポイント還元率のカスタマイズが可能か、確認してください。今回は一例として、どこポイにおける商品ごとに還元率を変更する施策の実現方法を確認していきます。

 

商品ごとのポイント還元率変更
①還元率を変更したい商品の条件を設定します。図は商品タイプ「T-shirt」を指定

商品が指定できたら、変更する還元率を決めます。どこポイではアクションの項目で設定可能(下図参照)。例えば基本設定の還元率が100円で1ポイント(1%)で調整後は1.5%となる場合、この項目には0.5%と入力します。基本設定より還元率を下げたい場合は、「-」の数値を入力して調整します

※どこポイにおける商品ごとの還元率変更は、カスタム還元率設定で実現可能です。詳しくは以下をご参照ください
マニュアル:カスタム還元率設定


上記の設定が完了すると、該当する3,000円のTシャツ購入時に通常の還元率(1%=30ポイント)より多い1.5%=45ポイントを獲得できるようになります。下図は、カートに商品を入れた画像。獲得予定ポイントは3,000円の1.5%、45ポイントになっています。

  

仕組みの組み立て方と注意点

 

基本設定のポイント還元にプラスして、商品ごとの還元率変更を実施すると、柔軟な施策展開が期待できる一方、仕組みが複雑化してしまう懸念も出てきます。運用に移る前にストア内でルール作りを徹底し、顧客にきちんと理解してもらうためのアナウンスを実施することが必要不可欠です。

 

例えば購入金額に応じてポイント還元をおこなうことが基本ルールであるストアの場合、商品ごとに還元率が違ってしまうと、顧客からは獲得ポイントの見通しが立ちにくくなります。イメージが難しいポイントは顧客の期待値が下がり、ポイント機能の効果自体も低下してしまいかねません。この事態を回避するには、獲得予定ポイントを分かりやすく表示することが効果的です。

 

ストアと顧客、双方に良い効果が期待できるルールの例は、具体的に以下があげられます。

⒜原価率に合わせて商品ごとに付与率が違うことをデフォルトにする
購入金額に応じたポイント還元を廃止し、全ての商品ごとに還元率を設定します。そうすることでルールが一元化し、顧客にも分かりやすい機能として運用できるはずです。商品ごとに還元率が異なるため、商品詳細ページに獲得予定ポイントを掲載することをお勧めします。

⒝ポイントアップキャンペーンなど時期限定で導入する
購入金額に応じたポイント還元は基本設定として運用しつつ、商品ごとに還元率を変更する設定は期間限定でおこないます。複雑な設定もキャンペーンに合わせたものと限定すれば、「キャンペーン商品のページ」のみポイント還元のルールを記載するなど、管理も顧客への説明も容易に実施できます。

 

柔軟性と分かりやすさのバランスをとったポイント施策を!

商品ごとの還元率変更は、導入するとポイント施策の自由度がぐっと上昇するため、たいへん魅力的な機能です。しかし一方でカスタマイズをし過ぎてしまうと、ストアの運用も顧客の理解も難しくなってしまう危険もはらみます。重要なのは、ハンドリングしやすい仕組みの構築と顧客への明瞭なルール提示。運用前に無理のない設定かどうか、一度確認してみることをお勧めします。

 

また仕組みの組み立てには、「ポイント機能をどのように活用していきたいか」と、運用の軸について考えることが大切です。柔軟性と分かりやすさのバランスをとって、ストア独自のポイント施策を作り上げてみてください。

 


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