はじめに
既存顧客が友だちを紹介し、紹介された人が以下の条件を達成すると、紹介した人と、紹介された人にポイントを付与することができます。ここでは、どこポイで「友だち紹介ポイント」を実装する方法を紹介します。
紹介者 | 自身の紹介コードを紹介したい人に共有 |
被紹介者 |
①新規会員登録時に紹介コード入力 ②注文を行う |
ポイント付与条件
紹介者 | 紹介した人が注文を行なった時点(1回目の注文のみ) |
被紹介者 | 紹介コードを入力して新規会員登録を行なった時点 |
「友だち紹介ポイント」を実装するためには以下の設定が必要です。
- 新規会員登録のフォームに紹介コードを入力する欄を追加
- どこポイ
- Shopify Flow
※Shopify Flowの詳細については、Shopify ヘルプセンターよりご確認いただけます。またShopify FlowはShopify app storeよりインストールできます。
事前準備
1. 以下アプリを使用して、被紹介者が、Shopifyストアで新規会員登録する際に、紹介者のコード(招待コード)を記入する項目を作成します。Helium Customer Fields
※Helium Customer Fieldsの設定方法に関するご不明な点は直接「Helium Customer Fieldsのカスタマーサポート」へお問い合わせください
(Data columnsに顧客メタフィールドの定義名を追加)
(ストアフロントのイメージ)
2. 紹介者のコード(招待コード)と被紹介者のコード(登録時紹介コード)を顧客メタフィールドに追加します。今回の設定では、例として以下のメタフィールドの定義名を追加しています。
紹介者のコード(招待コード):custom.my_ref_code
被紹介者のコード(登録時紹介コード):customer_fields.ref_code
※紹介者のコード(招待コード)は、例えばストアフロントのマイページなどに表示して、被紹介者に共有できるように設定してください
(作成例)
Shopify Flowの設定
紹介者と被紹介者にポイントを付与するには、それぞれのワークフローを設定する必要があります。
1. 被紹介者のワークフロー
1-1. 自身の紹介コードを作成する(「顧客メタフィールド」と「顧客タグ」に自身の紹介コードが格納されます)
1-2. 紹介者から共有された紹介コードがあればポイントを付与する
2. 紹介者のワークフロー
ここでは、ポイントを付与するためのロジックを紹介します。詳細設定はサンプルのFlowファイルにてご確認ください。
以下からサンプルのFlowファイルをダウンロードできます。
Flowの設定画面の「インポート」からファイルをアップロードしてください。
※メタフィールドの設定はストアの設定に合わせて変更してください
※正常に動作が行われているか確認するため、Log outputアクションを利用してログを出力しています。実際の動作には直接関係ありません
ダウンロードはこちら
友だち紹介ポイント:被紹介者のワークフロー(自身の紹介コードを作成)
友だち紹介ポイント:被紹介者のワークフロー(新規登録時に紹介者から共有された紹介コードがあればポイントを付与)
友だち紹介ポイント:紹介者のワークフロー(被紹介者がShopiyストアで注文、商品が発送されたタイミングで紹介者にポイント付与)
1. 「被紹介者のワークフロー」を設定します
「1-1. 会員登録時、自身の紹介コードを作成」、「1-2. 紹介者から共有された紹介コードを入力して新規会員登録した場合に友だち紹介ポイントを付与」の2種類のワークフローを設定します。
1-1. 自身の紹介コードを作成(「顧客メタフィールド」と「顧客タグ」に自身の紹介コードを格納)
まず、「会員登録時、自身の紹介コードを作成する」ワークフローを設定します。
ⅰ. トリガー設定
新規会員登録されたタイミング(Customer created)でトリガーを設定します
ⅱ. アクションの設定
Run code:顧客IDをシードに招待コード(英数字8桁、大文字のみ)を生成します
▼顧客タグにRun codeで生成された自身の招待コードを追加
▼顧客メタフィールドにRun codeで生成された自身の招待コードを追加
※顧客メタフィールドは、「事前準備」で作成した紹介者のコード(招待コード)の定義名が必要です
ⅳ. ワークフローをオン
1-2. 新規登録時に紹介者から共有された紹介コードがあればポイントを付与する
次に、「紹介者から共有された紹介コードを入力して新規会員登録した場合に友だち紹介ポイントを付与」するワークフローを設定します。
ⅰ. トリガー設定
新規会員登録されたタイミング(Customer created)でトリガーを設定します
ⅱ. アクションの設定
Wait:新規会員登録後に、招待コードがメタフィールドに格納されるまでの時間を考慮して30秒を追加します
ⅲ. アクションの設定
Get customer data:新規会員登録時に、紹介者から共有された紹介コードを顧客タグに持つ顧客がいるかどうかを検索します
※「事前準備」で作成した顧客メタフィールドの紹介者のコード(招待コード)の定義名を使用します
ⅳ. アクションの設定
Count:Shopifyに登録されている顧客の中に同じ招待コードを保有している顧客の数を確認します
ⅴ. 条件の設定
Condition:同じ招待コードを持つ顧客が存在した場合
ⅵ. アクションの設定
ポイントを付与する
「ポイントを付与する顧客のShpify ID」は{{customer.id}}を入力するか、「変数を追加」をクリックし、Customer > id を選択します。
続けて「付与するポイント」と「表示ラベル」、「有効期限」を設定します。
(例)
「付与するポイント」→500
「ポイント付与時にポイント履歴で表示するラベル」→友達紹介ポイント
「ポイントが付与された日からの有効期限」→0
ⅶ. ワークフローをオン
2. 「紹介者のワークフロー」を設定します
最後に、被紹介者がShopiyストアで注文をして、商品が発送されたタイミングで紹介者にポイントを付与する設定をします。
※特定の被紹介者経由で紹介者に対して一度も「友達紹介ポイント」を獲得していない場合を対象としています
i. トリガー設定
商品が発送されたタイミング(Order fulfilled)でトリガーを設定します
ii. 条件の設定
Condition:注文した顧客のタグに「ref_point_sent」(すでに「友だち紹介ポイント」を付与した)が追加されていないか確認します
iii. アクションの設定
Get customer date:Shopifyに登録されている顧客の中で招待コードを保有している顧客を検索します
ⅳ. アクションの設定
Count:Shopifyに登録されている顧客の中で招待コードを保有している顧客の数を確認します
ⅴ. 条件の設定
Condition:該当の紹介コードを保有する顧客が存在した場合
ⅵ. アクションの設定
ポイントを付与する
「ポイントを付与する顧客のShopify ID」は{% for getCustomerData_item in getCustomerData %}{{getCustomerData_item.id}}{% endfor %}
を入力してください。
続けて「付与するポイント」と「表示ラベル」、「有効期限」を設定します。
(例)
「付与するポイント」→500
「ポイント付与時にポイント履歴で表示するラベル」→友達紹介ポイント
「ポイントが付与された日からの有効期限」→0
ⅶ. アクションの設定
Add customer tags:紹介した側の顧客タグに「ref_point_sent」(「友だち紹介ポイント」付与済みであること)を追加します
ⅷ. ワークフローをオン
設定は以上になります。
サンプルのShopify Flowファイルはこちらからダウンロードできます。
Shopify Flowの設定画面の「インポート」からファイルをアップロードしてください。
※メタフィールドの設定はストアの設定に合わせて変更してください
ダウンロードはこちら
友だち紹介ポイント:被紹介者のワークフロー(自身の紹介コードを作成)
友だち紹介ポイント:被紹介者のワークフロー(新規登録時に紹介者から共有された紹介コードがあればポイントを付与)
友だち紹介ポイント:紹介者のワークフロー(被紹介者がShopiyストアで注文、商品が発送されたタイミングで紹介者にポイント付与)