はじめに
どこポイで会員ランクを実装するためには、「顧客のタグ」または「顧客のメタフィールド」を利用して顧客ごとにランクの情報を管理する必要があります。ここでは顧客の状況(累計購入金額)に応じてメタフィールドにランク情報を格納する方法をお伝えします。
メタフィールドの値を利用して、ランクに応じたポイントの還元ができるようになります。
※「顧客タグ」を利用して会員ランク設定をする場合はこちらのマニュアルをご参照ください。
利用上の注意点
※ShopifyやShopify Flowの仕様の変更に伴う動作の不具合に関しましては一切の責任を負いかねます。
※本番ストアで運用する前にあらかじめ動作確認を行なってください。
※許可のない転載や販売はご遠慮ください。
Shopify Flowについて
Shopify app storeよりインストールができます。
Shopify Flowの詳細については、Shopify ヘルプセンター【Shopify Flow】よりご確認ください。
メタフィールドについて
メタフィールドの詳細については、Shopify ヘルプセンター【メタフィールド】よりご確認ください。
設定の流れ
①顧客情報に会員ランク情報を格納するためのメタフィールドを新規作成します。
②顧客が新規アカウントを作成するとShopify Flowのワークフローが実行されて下級(例えば、「エントリー」等)のランクがメタフィールドに格納されるようにします。
③注文毎(フルフィルメント作成後)に顧客の累計購入金額に応じたランクを顧客のメタフィールドに格納されていきます。
①メタフィールドの設定
■【新規追加】
- 設定を開く: 管理画面の左側のメニューから「設定」を選択。
- 顧客のカスタムデータ: 「カスタムデータ」ページで「顧客」を選択。
- メタフィールドの定義を追加: 顧客メタフィールドの定義ページの「定義を追加する」を押下。
今回の例は、ネームスペースとキーを「custom.rank」、タイプを「単一行のテキスト」として設定します。
ネームスペースとキー: custom.rank
タイプ: 単一行のテキスト
メタフィールド定義は、ネームスペースとキーを合わせて固有のIDを作成します。ネームスペースとキーは「.」で区切り、文字、半角英数字、アンダースコア (_)、ハイフン・ダッシュ(-)のみを含めることができます。
例えば、「my_fields.birth_month」などです。
メタフィールド定義の詳細については、Shopify ヘルプセンター【メタフィールド定義の構成部分】よりご確認ください。
② Flowのワークフローで新規会員登録時に「エントリー」のランクをメタフィールドに格納
Flowのワークフローを設定
1.トリガーの設定
Flowアプリから「ワークフローを作成」→「トリガーを選択」を押下し、以下のように設定。
トリガーとして「Shopify Admin API 」→ 「Customer created」を選択。
2.アクションの設定
「アクション」から「Shopify Admin API 」 → 「Update customer metafield」を選択。
- Metafield namespace:custom
- Key:rank
- Value:エントリー
- Type:Single line text
③ Flowのワークフローでメタフィールドのランクを変更
Flowのワークフローを設定
会員ランクの設定として以下の条件で作成。(会員ランクの条件、会員ランク名は適宜変更してください)
シルバー会員(累計購入金額 1万円以上)
ゴールド会員(3万円以上)
1.トリガーの設定
Flowアプリから「ワークフローを作成」→「トリガーを選択」を押下し、以下のように設定。
トリガーとして「Shopify Admin API 」→ 「 Order fulfilled(フルフィルメント後)」を選択。
2.条件の設定
「条件」から「基準を追加する」を押下し、「Order」→「customer」→「amountSpent」→「amount」を選択。
■ 1万円以上3万円未満
- Greater than or equal to / Amount:10000
-
Less than / 「30000」
■ 3万円以上
- Greater than or equal to / Amount:30000
3.アクションの設定
「アクション」から「Shopify Admin API 」 → 「Update customer metafield」を選択。
■ 1万円以上3万円未満の場合
- Metafield namespace:custom
- Key:rank
- Value:シルバー
-
Type:Single line text
■ 3万円以上の場合
- Metafield namespace:custom
- Key:rank
- Value:ゴールド
- Type:Single line text
④返金があった際のワークフロー設定
返金によるランクの変動が発生した際に、「Refund created」をトリガーとしたワークフローが必要になります。
返金の度にメタフィールドの累計購入金額から判定しランクを変更します。
1.トリガーの設定
返金のトリガーとして「Shopify Admin API」から「Refund created」を選択。
2.条件の設定
「条件」から「基準を追加する」を押下し、「Refund」→「order」→「customer」→「amountSpent」→「amount」を選択。
■ 1万円未満
-
Less than / Amount:10000
■ 1万円以上3万円未満の場合
- Greater than or equal to / Amount:10000
- And
- Less than / Amount:30000
3.アクションの設定
「アクション」から「Shopify Admin API」→「Update customer metafield」を選択。
■ 1万円以下の場合
- Metafield namespace:custom
- Key:rank
- Value:エントリー
-
Type:Single line text
■ 1万円以上3万円未満の場合
- Metafield namespace:custom
- Key:rank
- Value:シルバー
- Type:Single line text