クーポンとポイントの比較~Shopifyのストアにポイントアプリを入れるべき?

クーポンとポイントの比較~Shopifyのストアにポイントアプリを入れるべき?

こだわりを詰め込んだストアを、Shopifyで構築。運営が安定してきたら「お客様に何か特別なサービスを提供したい」と考えるマーチャントも少なくはないはず。

 

ECのサービスとして一番に思い浮かぶのが、商品のディスカウント。Shopifyにデフォルトの機能として備わっているのはクーポンのみですが、追加アプリを導入することでポイント機能も実装できます。ポイントを運用するには「アプリ」という「ひと手間」が必要だけれど、わざわざ導入すべきなのでしょうか……?今回は「クーポンとポイントの比較」について解説します。

 

クーポンとポイントの違い


クーポンとポイントはいずれもディスカウントの手段であることは同じですが、割引の適用方法に違いがあります。クーポンはその場ですぐ利用できるのに対し、ポイントは貯めるために複数回のショッピングを経過しなければいけません。一方で、ポイントは利用までに時間を要する分、コミュニケーションの機会が多くなります。クーポンとポイントの大きな違いは、ストアと顧客との接触回数と言えるでしょう。

 

以下にそれぞれの特徴をまとめます。

★クーポン

・利用は一度きり

・発行したらすぐに利用可能

・キャンペーンごとに柔軟に設定と配布が可能

・コミュニケーションはストア→顧客の一方向

★ポイント

・積み立てが必須なため関係性の長期化を促進

・初回購入時に「お得感」を演出しにくい

・ポイントをフックとした顧客への接触が可能

・付与と利用で双方向のコミュニケーションが望める

 

ECにおける接客は、ストアと顧客とのコミュニケーションそのもの。互いの顔が見えないからこそ、顧客一人ひとりとの関係性構築が鍵となるはずです。その観点で考えると、中長期的なコミュニケーションを演出しやすいポイント機能に軍配が上がるはず。季節商品など即効性のあるプロモーションをしたいときにはすぐ利用できるクーポンの方が合っているかもしれませんが、どちらかで悩んでいる場合は、ポイント機能をベースに顧客にアプローチしてみることをお勧めします。

 

ポイントで構築できる関係性は?

繰り返しになりますが、ポイント機能で「お得感」を提供するには、複数回ストアを利用してもらうことが必要です。だからこそ、顧客との関係性を育んでいきたいECにとって、ポイント機能は水が合います。またポイントには付与と利用だけではなく、そのほかの機能と連携することでさらなるアプローチが実現可能です。

 

顧客との「末永いお付き合い」を演出できるポイント施策の一例として、以下があげられます。

購入頻度が高い顧客は会員ランクでポイント付与率アップ

サブスク×ポイントで「お得」を楽々積み立て

実店舗とポイントを共有してECとリアルのサイクルを作る

 

①購入頻度が高い顧客は会員ランクでポイント付与率アップ

トータルの購入金額や回数によって顧客ごとにサービスを変更する仕組みを、「会員ランク制度」と言います。購入回数や金額が一定を超えた顧客を「ゴールド会員」など任意の名称にグループ分け。そしてそのグループへのポイント付与率を一般会員より高く設定することで、「長くご愛顧いただいているお客様」により多くのポイントを還元することができます。詳しくはこちら→「お客様ごとにポイント利率を変更できる? - 会員ランクを活用してみよう!

 

②サブスク×ポイントで「お得」を楽々積み立て

商品の定期購入(サブスクリプション:以下サブスク)はストアの売上安定につながる重要な施策です。それと同時に、顧客にとっても頻繁に使う商品を一度の手続きで定期便にできるので、ショッピングが快適になる利点があります。そこにポイントを掛け合わせることで、自動的に楽々ポイントを貯めることができるように。「お得感」の提供と売上の安定、一石二鳥の組み合わせです。詳しくはこちら→「Shopifyのストアでサブスク商品にポイントを付与できる?

 

③実店舗とポイントを共有してECとリアルのサイクルを作る

ポイント機能が実店舗とECでばらばらのシステムで運用していると、顧客はそれぞれを「別の店」扱いしてしまいます。「同じ商品を買うなら最初にポイントの付与を受けたお店の方がお得」と判断し、ECだけ、実店舗だけ、と購入機会を制限する場合が多いです。この事態を防ぐためにも、実店舗とECとでポイントを含めた顧客管理は一元化するのがベスト。店舗を訪問した顧客にECでサブスクをお勧めできたり、EC利用の顧客には店舗受け取りを提案してみるなど、リアルとオンラインの双方向の可能性が広がります。連携可能なPOSシステムには、Shopifyが提供する「Shopify POS」や、Shopify Flowで接続できる「スマレジ」があります。詳しくはこちら→「ECと実店舗でポイントを共有したい!

 

ストアにあったディスカウント施策の検討を!

 

ここまでコミュニケーションを演出できるポイント機能の導入をお勧めしてきました。ただポイントは繰り返しストアに訪れてもらうことが前提の機能なので、即時性を求めるプロモーションには効果が感じられない場合も。取り扱う商品やストアの特性によっては、すぐ利用してもらえるクーポンの方が適している場合もあります。

 

クーポンか、ポイントか。ディスカウント施策はストアの適性を見極めて決めると良いでしょう。それでも「どちらかに決めるのが難しい」と感じたら、取り合えずポイントアプリの検討をしてみるのもありだと思います。導入前の段階からでも、アプリのサポートへの相談は可能。マーチャントが表現したいこととプロの意見とを合わせて、顧客に魅力を感じてもらえるストアを実現してみてはいかがでしょうか。

 


導入前から導入後まで伴走!手厚いサポートなら……「どこポイ」

「どこポイ」は日本の商習慣に合わせ、1円単位でのポイント付与・利用設定ができるほか、ユーザー単位でのポイント付与率変更(会員ランク等)やShopify Flowを利用したポイント付与・利用の自動化、連携など、ストア独自のポイントプログラムを設定することが可能です。さらに、他ECシステムからShopifyへサイトを移行する際の既存顧客ポイントを移行するパッケージがあるので、Shopifyサイトへの移行にハードルを感じる必要がありません。そのほか、日本人のスタッフが日本語で、ストアの目的に合ったポイント活用方法や設定方法を手厚くサポートしています。「日本語で理解しやすい説明を受けてみたい」なら、一度「どこポイ」を試してみてはいかがでしょうか。