ポイント×Shopify Flow≪OMO編≫

ポイント×Shopify Flow≪OMO編≫

ポイント×Shopify Flowでめざせ運用の効率化!」でポイントとShopify Flowについて説明し、前回は「コミュニケーション編」としてLINE連携や有効期限のメール通知について解説しました。今回は「OMO編」として、オンラインストアと実店舗のポイント共通化についてお話ししていきます。

 

以下、解説内でのポイントアプリは「どこポイ」を使用します。

 

なぜ店舗とECでポイント共通化すべき?

リアルとインターネットでの販売方法は、接客から気を配る事柄まで大きく異なっています。その隔たりのある2点を統一しようとするのは、なかなか骨が折れる大仕事。したがってポイントシステムをオンラインストアと実店舗、それぞれ別の仕組みで運用していくことは一つの判断であると言えます。

 

ですがバラバラのポイントシステムでは顧客とストア、双方にデメリットが発生してしまいます。

【顧客】
・ポイントの管理が難しい
・最初にポイント付与された方に偏った利用になる

【ストア】
・顧客の管理が難しい
・顧客データが一致せずマーケティングが煩雑になる
・顧客の利用店舗が偏り販売機会を損失する

 

オンラインストアと実店舗、どちらも「同じ店」として認識してもらうことで、ストアは的確なマーケティングが実現可能。さらに顧客にとっても「実店舗で貯めたポイントをオンラインで使ってみよう」など購買体験の向上につながります。オンラインとリアルとで双方向の流動性が高まるとブランドの世界観が一体化し、「魅力的なブランド」の認知が得られ、顧客とのコミュニケーション深化が期待できるでしょう。

  

店舗で使用するPOSの選択

オンラインストアと実店舗のあらゆる数字をつなぐ要は、実店舗のレジとして導入するPOSの選択です。POSは「Point of Sales」の略で、「販売時点情報管理」のこと。「いつ・どの商品が・どんな価格で・いくつ売れたか」を記録し集計することが可能なため、オンラインストアの機能と連携することで、ストア全体の情報の一元管理を実現します。

 

Shopifyで構築したストアと連携するならば、Shopifyと連携可能なPOSを選択するのがベター。例として2点ご紹介します。

 

【Shopifyと連携可能なPOSシステム】

Shopify POS
Shopifyが公式に展開しているPOSシステムです。Shopifyの管理画面で実店舗とEC両方の販売状況や在庫、顧客といった情報を一括管理できます。

★スマレジ
iPadやiPhoneを用いたレジの設置や、リアルタイム売り上げ分析などが可能なクラウド型の外部のPOSシステムです。Shopifyと連携するには、追加アプリの導入が必要になります。連携可能なアプリの一例は以下です。

Omni Hub スマレジ会員連携アプリ

スマレジ連携アプリ V3

 

ポイント情報を、POSと同期

 ポイント情報をオンラインストアと実店舗とで共通化させるためには、POSとの連携が不可欠です。前段でご紹介したPOSとの連携を実現するには、使用するポイントアプリ自体が外部連携可能であるか、まずは確認してみることをお勧めします。

 

以下、連携方法について解説します。利用するポイントアプリはどこポイです。

 

★ShopifyPOS×ポイント共通化

どこポイの場合、ShopifyPOSのタイルにどこポイを追加することで、ポイントの一元管理ができるようになります。

 

来店した顧客の情報を追加することで、該当顧客の保有ポイントを画面表示。付与や利用が可能となります。

設定について詳しくはこちら→「Shopify POS 設定方法

 

★スマレジ×ポイント共通化

スマレジ連携アプリ・OmniHubと、どこポイとをつなげることでポイント共通化がはかれます。アプリ間連携には、Shopify Flowを活用。どこポイでポイント付与されたらスマレジのポイント数も増やす、といったワークフローを作成します。実店舗とオンラインストア、一方でポイントの動きが発生したら、もう一方の情報を更新する仕組みを、Shopify Flowで自動実行することが可能です。

 

設定について詳しくはこちら→「どこポイとOmni Hub(オムニチャネル)のポイント連携マニュアル

 

連携済みのポイント、店舗でも使える?

ポイントアプリとPOSシステムとの連携が済んだら、オンラインストアのポイントが店舗でも利用可能か、確認してみましょう。ShopifyPOSとスマレジで仕組みは異なりますが、保有ポイント数の共有は基本的に顧客情報への照会で実現します。ポイント情報はもちろんですが、顧客情報の一元化のためにも、ほぼ全ての顧客に会員登録をしてもらう環境を整えておくことをお勧めします。

 

店頭でポイントを利用する際の画面の違いは、以下です。

★ShopifyPOS×どこポイ
①商品読み取り後、「顧客情報を追加する」で該当顧客情報を照会します
②「どこポイ:ポイントを利用する」を選択

利用ポイントを入力

チェックアウト後にPOS上の保有ポイント数が減っていることを確認

 

★スマレジ×どこポイ
(事前準備)Shopify Flow利用で連携の下準備をします。新規ワークフローで、トリガーを「Omni Hubスマレジ会員連携アプリ」→「スマレジで会員のポイントが使用されました」を選択。どこポイのアクション「ポイントを利用する」を選択し、ワークフローをオンにすると店舗でのポイント利用がどこポイにも反映するようになります。
①会員バーコードを読み取るなどして、POS上に会員情報を表示

②会計時に「ポイント利用」を押してポイント数を入力

③保有ポイント数が正しく減っていることを確認

 

オンラインストアはもちろんですが、実店舗でも会計時のテンポは非常に重要です。顧客のわずらわしさが多ければ多いほど、購買体験が下がってしまいます。購買体験の向上は、中長期的な顧客とのコミュニケーション構築に必須。オンラインストアと実店舗での情報を一元化したうえで、かつスムーズなご案内を実現できる工夫は、常に意識していた方が良いでしょう。

 

「同じ店」認識で購買体験の向上を

オンラインストアと実店舗で裏側の仕組みが全然違ったとしても、顧客からすると同じブランドであれば「同じ店」として受け入れたいもの。その気持ちに寄り添って裏側の仕組みを工夫することが、ストアの使命と言っても過言ではありません。

 

ブランドのイメージやシステムの統一は、購買体験向上への近道。一筋縄ではいかない部分ではありますが、オンラインストアと実店舗でのシームレスなショッピングの実現は、一人ひとりの顧客と関係性の継続に欠かせない側面でもあります。

 

オンラインストアと実店舗の一元管理の第一歩として、まずはポイント機能を共通化してみてはいかがでしょうか。

 


導入前から導入後まで伴走!手厚いサポートなら……「どこポイ」

「どこポイ」は日本の商習慣に合わせ、1円単位でのポイント付与・利用設定ができるほか、ユーザー単位でのポイント付与率変更で会員ランク制度も導入しやすいShopifyアプリ。Shopify Flowを利用したポイント付与・利用の自動化、連携など、ストア独自のポイントプログラムを設定することもできます。さらにShopify POSに対応しているほか、他のPOSシステム連携アプリの追加導入で、実店舗とECとでポイントの共有が可能。そのほか、日本人のスタッフが日本語で、ストアの目的に合ったポイント活用方法や設定方法を手厚くサポートしています。「日本語で理解しやすい説明を受けてみたい」なら、一度「どこポイ」を試してみてはいかがでしょうか。